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「もう日が昇るね そろそろ行かなきゃ
いつまでも同じ所には いられない」

素朴な意味なのに、この歌はCD/DVDなどで百遍以上聴いたことがあるのに、2008年11月1日、生で聴いてこの歌詞でしゃんとしたりつんとしたりしていた。

泣かんばかりだ。もう少し。

曲調ではなく、歌声ではなく、いきなりその場でその瞬間に、その歌詞に共鳴が発生したのは何故だろう。

この前、あの曲に対して感動していたのは別部分だったのに。

そうだね。行かなきゃ。本当に行かなきゃ。本当にいつまでも同じ所にはいられないのね

あの日、「日が沈むね そろそろ行かなきゃ」ではなく、「昇る」だったってことはじめに理解しました。

細かいところですが、両者は実に大差があるのだ、と思っています。

莫大な感動を受け、またなにかの歌詞でなにかをしみじみに感じ取るため、そして全曲
作詞担当でもあるあゆが書いた歌詞を吟味するため、一日目は家に帰ってから熱狂的にセットリストに入っている歌の歌詞をきちんと検索したりしていた。






『ayumi hamasaki ASIA TOUR 2008 ~10th Anniversary~ Live in TAIPEI』
本編
00. 〈reBiRTH〉
01. 〈The Judgement Day〉
02. 〈talkin' 2 myself〉
03. 〈A Song for ××〉
04. 〈Depend on you〉
05. 〈Fly high〉
06. 〈(don't) Leave me alone〉
07. 〈decision〉
08. 〈my name's WOMEN〉
09. 〈Marionette -prelude-〉
10. 〈Marionette〉
11. 〈HANABI〉
12. 〈End roll〉
13. 〈tasking〉
14. 〈SURREAL~evolution~SURREAL〉
15. 〈Mirrorcle World〉
アンコール
16. 〈Dearest〉
17. 〈Voyage〉
18. 〈Humming〉
19. 〈Boys & Girls〉
20. 〈MY ALL〉






浜崎あゆみ2008と2009コンサート総合レポート
第二章:2008年アジアツアー本編の感動と感想



00. 〈reBiRTH〉
01. 〈The Judgement Day〉
始まった前、Aマーク入りの六芒星の魔法陣はファンを待っていた。そしてビデオで10週年ジャケを振り返ってから、登場したのは中古欧州時代魔女狩りの審判感に富んだ〈The Judgement Day〉。

〈The Judgement Day〉はロック調に変化するにつれ、ピラピラ光るペンライトは海底で泳いでいる浮遊生物みたいで面白く盛り上がっていた台北アリーナ。

美しかった。



02. 〈talkin' 2 myself〉
03. 〈A Song for ××〉
「破壊する事により創造は生まれると言う事を
君は知ってる」     〈talkin' 2 myself〉より

アカペラで「破壊する事により創造は生まれると言う事を君は知ってる」を徐々に歌ったあゆ。その「を」は声太くて凄いビブラート!

始めたばかりなのに真・オトコに変身(笑)

アカペラを歌い終わって、爆発を使いました。

実は爆発ってコンサートで多用されすぎた地味な装置だと思います。同じくアカペラで開始したアレンジですが、やはり2003年のA MESEUMでFF8の魔女ドレスと力強いジェスチャーで歌いはじめたとき迫力が一番!

コンサート・バージョンの〈talkin' 2 myself〉はお気に入りの風変わりなイントロは抜けられていて残念ですが、〈A Song for ××〉の前に今回加えてくれたコーラスは旋律性も一発パワーも抜群です。



「いつも強い子だねって言われ続けてた
泣かないで偉いねって褒められたりしていたよ
そんな風にあなたが言えば言う程に
笑うことさえ苦痛になってた」     〈A Song for ××〉より



04. 〈Depend on you〉
05. 〈Fly high〉
「ずっと飛びつづけて 疲れたなら
羽根休めていいから」     〈Depend on you〉より

ピンク学園の背景で可愛く表現された明るい曲セットはここ数年のコンサートで定番となってるのですね。

〈Depend on you〉は典型的なJpopでまあまあ聴きやすい歌ですが、10周年バージョンのは原曲よりアゲアゲ結構前向きな感じを加えてくれて、去年のある時期この歌にはまり、出勤途中は聴いて元気をもらったり出来たのです。

〈Depend on you〉といい〈Fly high〉といい、この部分のあゆは若いコの声をふりして歌っている気がなんとなく短くなって真剣に歌ってないような気がしますけど、歌を歌うというより、歌を遊ぶ感覚です。

〈Fly high〉のラップは正直現場であまり聞こえなかったのですが、今DVDを聴いてちゃんと録音してました。

そうそう、先導ビデオに出演したマロという新しいダンサーが曖昧な笑顔でかっこよくて気に入った(笑)



「離れられずにいたよ ずっと
見慣れてる景色があったから」     〈Fly high〉より



06. 〈(don't) Leave me alone〉
07. 〈decision〉
08. 〈my name's WOMEN〉
「いい人ぶりたいんなら
他でやったら?」     〈(don't) Leave me alone〉より

先導ビデオは、古いネタの誰かが追われる要素が再利用されるのには飽きていたが、今回はそのビデオの話しに乗り、ネコで事件が勃発させ、舞台は拷問室となってから、あゆはロシアルーレットに縛り上げられた様子で驚いた様子舞台に上がった。

そして一回目のサビが終わると、厄介を招く不気味な変調と相まってあゆは回されはじめた。

あゆが書いた歌詞では「僕達は幸せになるため この旅路を行くんだ」というようなありふれた歌詞より、「哀れんだ眼差しに吐き気がするわ」って感じの批判的な歌詞が好きです。

なので拷問されるような批判的な歌詞を歌うのはわりに張力があって素晴らしかった。

あゆはいつも歌を歌うだけではなく、自分の物語を教えるように全力で歌を演じるのだ。CDよりライブで感情が入り込んでよかったと思う。

最後、アレンジをいきなり抜けてしまった歌いだしに「今はひとりでいさせて、だけどひとりにしないで」、本当に肌の奥から鳥肌が立ってしまった。

「今はひとりでいさせてだけどひとりにしないで」という歌詞、一見矛盾しているのだが、実はそうでもないです。むしろ矛盾しているから面白い。

カッコつけて偉そうにそんなこと言っているのだけど、本当は寂しいですね

強がっているちょっとした寂しがり屋っぽい気持ちです。オタ用語ではいわばツンデレ!?

なにより、低吟でその深く祈っている願い事を表現させ、音量は小さかったが演技も迫力も満点の仕上げだった!

現場ならではの演奏で、最後のサビにはわりに広がっていく推進力が注ぎ込まれた。ゆえに、その自白はさらにせつなく感じた。*

ちなみに、この衣装は女吸血鬼のドレスっぽくて意外に似合っている。

そして、背景が多くの十字架で飾られ、使命感のハードロック〈decision〉が登場。



「ねぇあの日の僕がほら  ねぇ背中で頷いてる」     〈decision〉より



不思議なことに、CDを聴いたときこのロックが結構気に入ったのですが、現場でこの曲を聴いて正直無感だった。

鞭を振りながら七面鳥ドレスに変装したのはまさかこの曲。

そこで幕が一気に降ろしてやっと舞台全体が露出された。キラキラ銀色の舞台だった。



「涙が武器だなんてねぇいつの話」     〈my name's WOMEN〉より



09. 〈Marionette -prelude-〉
10. 〈Marionette〉
個人的に一番称賛していた創意も完成度も群をぬいたパフォーマンスです。

先導ビデオで、ある部屋に入ったあゆはその中にあるメリーゴーラウンドのオルゴールが気にして、男の人形を動かしに一つ一つオルゴールにいれはじめた。

その流れに、サブステージにあゆと男のダンサーズがそのようなマリオネットの姿で登場。

マリオネット・ダンスの振り付けは驚異的な作品です。

無表情で、流麗にしてゴワゴワした動き、旋律とアレンジに合わせた痙攣のような仕草、本当にマリオネットだった。

しかも真ん中のサブステージを一気にビデオ中のオルゴールに生で変化させたのはあきれる程のものスゴイアイデアだった!

背筋がぞっとした先導のイントロが終わったとき、ちょっとした間隔を入れて観衆の呼ぶ声を沸騰させるのもイイ仕方。今台北公演のDVDを観て、あゆがマリオネットとして登場した瞬間、歓声はその公演の最高点に響き届いて、また鳥肌!

ビデオの中の不気味なヤツらは全員そのまま登場。サビに入る時、グロテスクな悪魔を刻んだ彫刻が浮き出ていて、凄まじい仕掛けだった。そこでさらに歓声、さらに感動。

この曲はほかの曲と違い、衣装と舞台はほかの曲と共用していなかった。

毎年、このような曲があります

例えば、2006年のツアーではプールに落ちたあと、舞台は海底に変化し、珊瑚のケージにて誘拐されたあゆがその中で空を飛び回り、低音ロックを歌った。2007年にはツアーでチューリップの女戦士の衣装で空に置いてある十字架に瞬間移動。銀色の鎧と銀色の十字架、銀色のスポットライトで構成されたまるで三位一体のように、皆抜群な表現だった!

今年もそうです。

〈Marionette〉は歌い終わったあと、「お人形を弄ったあゆが、実にその弄られている瞳もない人形だった」というありふれた裏のイミですが、ちゃんとストーリ性を入れてくれて、究極の音楽饗宴だった!

あゆはダンスがそんなに上手ではないが、この曲で本当にマリオネットに変身した。

人形っぽい顔と姿で、魂の注ぎ込んでない表情と四肢を通してマリオネットを熱演したのは今までにない群を抜いた腕前だった。

今年の〈Marionette〉は曲といい、ストーリ性といい、本当にあゆファンではない人も楽しめると、私はそう思っております。



「僕達は表面だけ繕って死んだような顔を隠して生きる為
生まれて来た訳じゃない」     〈Marionette〉より



11. 〈HANABI〉
12. 〈End roll〉
「君の事思い出す日なんてないのは
君の事忘れた時がないから」     〈HANABI〉より

このセットはキラキラ豪華な人魚ドレスを着たまま歌ったのですが、自分はいつもそのようなお姫のカッコでバラードを歌うあゆに飽きています。それから〈HANABI〉の曲調が嫌いですので、退屈な時間になりました。

今はDVDで聴いて、この両曲では最高音がハスキーだった(爆)。

もともと高音が下手なあゆですが、会場にいた時それに全然気づかなかった。現場のコンサートって催眠大会ですね。

それにしても〈End roll〉って失恋した人は聴いてみると絶対泣ける歌だと思います。せつなさを悲しく感じるのだろう。

「もう戾れないよ どんなに懷かしく想っても あの頃確かに樂しかったけど それは今じゃない」     〈End roll〉より

一見、深さのない歌詞ですが、本当にそれに共感して撃沈されてしまった!

私もこの歌詞で、あの時、あの人のことを思い浮かんで、この曲を聴いて涙出ない半泣きになった状態だった。

最後のサビが入った瞬間、コンサートレベルの演奏のおかげで、曲で教え導かれた感覚は強化されてきてエンジョイだった。*

なお、「そして」「君も」「ふたり、別々の道~」などの語尾には、中低音程のビブラートを使いこなして、CDより暖かい歌声を伝い渡した。

まさかこんな感じで〈End roll〉に惚れなおったとはな。*



14. 〈SURREAL~evolution~SURREAL〉
盛り上がる用定番曲。

このように両曲を分離させたことにより、〈evolution〉の最後で盛り上がった気持ちは急ブレーキして抑えることもなく、そのまま引き続けられていいアレンジでしたね。



「いらないモノなら その同情心 
まるで役にも立たないね」     〈SURREAL〉より



15. 〈Mirrorcle World〉
「犠牲者面して逃げてる場合じゃない」     〈Mirrorcle World〉より

本編の中、「あゆがなにかを操縦しに船に乗る」という画面はいくつかの先導ビデオで放送されて、メッセージ性と連結感はちゃんと届いたのだ。

そう、最後は、飛行船に乗った。

巨大な飛行船も会場で突然現れた!

2008年のツアーのコンセプトは「10年間の旅路の末たどり着いた港で繰り広げられるステージ」「終着点ではなくそこでもらったパワーを糧にまた旅立っていく私たち」なので、これまでにない大規模な舞台装置の飛行船を使った。

つまり、コンサート=港、あゆ=船長、ファン=旅客。

たかが広告文章だと思ったら、行って観てみたら大間違いだった。

飛行船の後ろでは数え切れない星が、美しく舞台でキラキラ輝いた。

そっか、これは、真夜中の飛行船だ。

昼間ではなく、夜行ですね。

そして、また一日目にあの歌詞で大きいな感動を受けたことは思い出した。

「日がもうすぐ昇るからはやく飛行船で行かないと。」私は私に、こう納得して、強引に解釈してあげました。

いつまでも同じ所にはいられないから、飛行船に乗って、新たな旅行を始めよう。

飛行船に乗りながら、あゆはマイ神曲である〈Mirrorcle World〉を、このコンセプトで実現してくれた。

でも、笑顔かけながら盛り上がってハッピーに歌ってくれました!

まあ、これはもちろん悪くないですけど、正直〈A Song for ××〉のようにもっとアグレッシブに侵略性を帯びた鋭い目や吠えで泣きながら歌ってほしいですけど!

それにしても、黄金の女船長として熱唱して、女帝っぽい覇気で凄まじいオーラを感じた。

あと、二日目に台北アリーナのファンたちと一緒にガラス割れの効果音を続いたWow~YEAHを全力吠えていて、あの獣化した勢いは凄かった!

今はDVDを観てやはりそれを録音してくれなかったが、あの日確かに皆と一緒に叫ぶことによりすっきりとした。そのとき、コレに気づいてからよく周りのファンを見て、ある見た目モエモエ可愛い少女もこうして獣化したのは、今だに忘れられない光景だ。

08-09カウントダウンのとき、代々木で日本人のファンと一緒にこれを観て聴いたのですが、日本人のファンのあまり理性的で冷静な観賞にショック!

この点から見ると、台湾人の皆がサイコーだった。

ありがとう!あの二日に一緒に過してDVDにいた皆。

そして、ありがとう、あゆ。台湾人が作れない、日本人ならではのコンサートをやってくれて感激でした。本当にあの歌詞で前向きな勇気をもらったりしました。

「もう日が昇るね そろそろ行かなきゃ
いつまでも同じ所には いられない」

こんな感じで、カウントダウンライブのため08-09年末年始は代々木へ!


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